農水省の6次産業化人材育成研修で、沖縄県の国頭郡にある農業生産法人 株式会社あいあいファーム様を訪問させていただきました。
ここは、廃校(旧 湧川小中学校)を有効利用して、体験型の農作物栽培や加工品製造を提供すると共に、宿泊や研修施設も有する複合型の農業体験施設を目指しておられます。
まったく新しい施設ではありますが40名の雇用を創出しているモデルです。
あいあいファーム
http://happy-aiaifarm.com/
沖縄県国頭郡今帰仁村湧川369
農業生産法人 株式会社あいあいファーム
教室を改装して、自家製のパン焼き釜を装備、ここで一から組み上げたとのことで、「外がパリパリで、中がふっくら」というおいしいパンが人気のようです。
昔の保健室エリアでは、ソーセージつくりの為の機器搬入のため、内装工事が完了したところ。
体育館の利用については、いろいろ検討中。
物品センターや植物工場、様々なアイデアが練られています。
研修センターでは、あいあいファームのコンセプト、施設説明があり、あいあいファームで作った、お弁当を頂きました。
全国各地で、廃校利用についての取り組みがなされており、実際の活用事例を多々、視察させて頂いておりますが、農業関係の利用方法としては、地域の一次産品を使用して、施設内で料理をするという飲食店や加工販売をする事例が多い中、単に地元農産物を表に出すだけでなく、「体験」を前面に押し出して取組んでいるところが大きなポイントでした。
農作物の販売拡大は、有機農法や管理された環境の中で良いものを作って販売しても、なかなか継続的な購買者(リピーター)にはなってくれません。
しかし、自分が収穫や加工品製造などの「体験」をする事で、農作物や加工品に対する「愛着」や「思い入れ」ができ、場所を離れても通信販売で継続的に購入して頂ける可能性が広がると考えられますし、宿泊施設との連携により、様々な楽しみを提供できる事にもなります。
お客様は、どうすれば来て頂けるのか? という問いの中には、自然の中で作られた安心・安全な食べ物の提供だけでなく、その物が、どういう流れの中で、そしてどういう環境の中で作られているかという「ストーリー性」の明確化が、消費者の潜在ニーズをくすぐる事例ということで、勉強させていただきました。
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