風水・気学の考え方を取り入れた観光 推進

 いつもとは違った視点での「観光地再生セミナー」の講師を6回にわたり実施させて頂きました。観光地再生については、様々な視点から現状分析を行い、社会変化を捉えた施策を検討する事が必要ですが、今回は「風水」「気学」の考え方を取り入れた分析と観光に対する施策提案を行いました。後半では、陰陽五行を使ったインバウンド施策についてご紹介させて頂きます。
須田憲和 観光地再生 講師

特にインバウンド(外国人観光客)の中でも東南アジアからの旅行者をどのように取り込むかが全国各地で議論されていますが、彼ら、彼女らの考え方や興味がどこにあるのかを理解する事も大切です。インバウンド対策では、国内の当事者だけが議論をしてもはじまりませんので、必ず、対象国とする国の方を推進メンバーに入れる事が必要ですが、この点については、また別の機会に説明したいと思います。

まずは、青森県十和田市にある十和田湖について、マインドマップを使った地域資源情報の洗い出しを行いました。
須田憲和 観光地再生 講師
本来であれば、このキーワード群を基に観光ストーリーを作成するのですが、今回は、特別に「風水」「気学」の考え方を取り入れてみました。

観光地再生とインバウンド対策を考える上には、単独市町村では難易度が高いので、必然的に広域観光を検討することになります。対象地域から近隣地区を見渡すことで、全体像を分析します。
須田憲和 観光地再生 講師

十和田市を中心に考えましたが、やはり、この地域の最大のポイントは日本最大規模の霊山である「八甲田山」があることです。
富士山や月山など力をもつ霊山はたくさんありますが、八甲田山は、かなり強烈なパワーを持っています。

上記は八甲田山を中心とした八方位を記した図になります。

北東の鬼門には、霊場として有名な恐山があります。鬼門は霊界とのつながりでもあることから、恐山が有力な霊場であるということは、そのおおもとの八甲田山がそれだけ大きな力を持っているという事になりますので当然です。

次に十和田湖は真南に位置している事から、八甲田山の力をそのまま受けられる位置にあることを意味します。
しかし、八甲田山には、多くのいわれがあり、今まで「人」を寄せ付けない力が働いており、事件や事故などがたくさんありましたし、まだ、安易に近づく事はお勧めできません。
本来であれば、八甲田山の力やエネルギーが十和田湖の水鏡に映りこむことで、近隣地区へ分散される仕組みなのですが、今では、その機能が衰えてしまっているようで、湖の奥深くにエネルギーが溜まってしまっている状態です。

湖畔には十和田神社があり、ここも数多くのいわれがあり、水の神様である「青龍」が写りこんだ写真がある事で有名ですが、今では「気」の流れが滞っているようです。本殿ではなく、本宮のあたりは木々が生い茂り、昼間でも陽が指さない状態ですので、「気」が流れていないようで残念です。まわりにある雑草や木々の伸びすぎた枝を切るだけで「気」は流れ始めるのですが、国立公園の中にあるがゆえに、一切触れない現状があります。

本来であれば、パワースポットとして機能し、「人」や「物」を呼び込む力を発揮できるエリアも、現代の社会事情により、眠っている所が日本にはたくさんあります。

諸事情を分析した結果、この地域では特に、「風」を感じ取ることが重要となる為、十和田湖畔を中心としたエリアで何か、「風」にまつわるイベントなどを進める事を提案しました。風を感じる為に、「鐘」を配置、その鐘が鳴ることで「気」を周辺に広げる事も有効ですし、風を使った紙飛行機大会をする等々、いろいろなアイデアがあります。
十和田湖は動き始めていますので、これから少しずつ、良くなっていくと思います。
「十和田湖は八甲田山の水鏡」というキャッチフレーズから、再生できれば幸いです。

話しはかわりますが、インバウンドの中でも、東南アジアの方々に来て頂くのに、面白い仕掛けを持たせることができます。

陰陽五行を取り入れたストーリー作りです。
「木」→「火」→「土」→「金」→「水」という流れで周回すると、その地のエネルギーを最大化して享受できるという考え方があります。

中国、香港、台湾など、風水を生活にとりいれ、ビジネスも契約日も風水で判断するとか、建物も風水を取り入れるという事を聞いたことがあると思います。宗教的発想とは別に風水・気学という物が生活の一部になっているのです。

彼ら彼女らが、ドラゴン(龍)やGOLD(金)を重要視するのも風水の考え方からです。

そこで、この五行に関係する物や状態を明確にし、観光周遊ルートとすることができます。
須田憲和 観光地再生 講師

どの地域にも、上記に示すような場所や物があると思います。
それらを、ある一定の法則にしたがい、循環することで、エネルギーを享受できるという事になります。

風水・気学の考え方はとても奥深いのですが、それらを生活の一部にしている人々からすると、ごく自然に受け入れて頂けます。(これが相手を知るという事につながります)

また、これらを周回する順序を間違えると、全く逆の効果になりますので、注意が必要でし、気を付けなくてはいけない事もたくさんあります。
様々なストーリーを付け加える事も大事ですが、設定したルートを回ることでの本
当の意味を理解しないと、意味がありません。

安易に独学レベルの知識を使うべきではありませんので、もしご興味があればご相談ください。

周回する地域や物が決まっても、スタートする日や時間も考える必要があります。
これらの注意点を網羅できれば、口コミだけで、多くの観光客がトライしに来るでしょう。更には、これは1回きたら終わりではなく、毎年のようにリピーターとして来ることが想定できます。

特に東南アジア方面からの観光誘致を考えている方には、知っておいて損のない情報ではないかと思います。
観光に限らず、物づくりも同様の考え方をする事ができますので、面白いと思います。

今回は、いつもと違った視点からのお話しでした。

風水・気学をはじめ、いつも色々ご指導を頂いている進藤眞理子先生に感謝申し上げます。

 

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