地域活性化の為には、活動する人や地域の人達の「モチベーションアップが重要」と、言われますが、これは、地域活性化の活動に限らずとも共通している重要事項です。
今回は、地域活性化に取組む上においてのモチベーション維持とは何なのかを考えてみました。
地域活性化の取り組みの多くは、社会貢献やボランティアという形で取組んでいる方が多いので、活動にかかる経費は、手弁当(自己負担)という事が多く、さらには、金銭的な負担だけでなく、活動する為の時間や、企画を立てる等の思考の時間、資料作りの時間も、費やしています。
リーダー的存在の人は、元々、モチベーションが高いので問題ないかも知れませんが、その周りで協力して頂いている方々や、また、その周りの関係者の方々は、たとえ、一時的に盛り上がったとしても、継続する事ができません。
せっかく集まった仲間たちに、継続して活動をしてもらえる為には、何が必要か。
それは、「小さな成功・小さな喜びの積み重ね」「頼りにされているという感覚」を感じてもらう事ではないかと考えます。
地域活動は、成果が出始めるのにかなりの期間が必要です。しかも、会社のように、上司と部下という組織体系ではないので、メンバーの時間も拘束できない上に、指示系統も軟弱です。時間の都合がつかないとか、忙しいとかで、途中で参加しなくなってしまう人も出てきます。
活動は単独ではなく、地域の人を含めた有志の集まりによる組織形態で動きますので、仲間たちのモチベーションをどうやって維持するか。どうやって、活躍できるフィールドをつくるか。という事が、実は一番難しいと感じます。
● 自分の考えや活動が、すこしでも「形になる」「前に進む」。
● 自分の活動により、地元の人に、少しでも「喜ばれる」「期待される」「ありがとう!と言われる」。
という事が、実は嬉しいことが多々あります。
金銭的対価を伴わなくても、人と人との心のつながり、温かみを感じる事ができた時、「やっていて良かった」「今までのことは無駄ではなかった」と思うことができれば、自然と、次の一歩を力強く踏み出すことができます。
次に考えなくてはいけない事は、そのような感覚を得るだけの、単なる自己満足で終わってはダメ。という事です。
目的の為の活動を継続する為には、金銭的・時間的な負担をいつまでも手弁当という訳には行かない人もいます。
自己負担は、いずれ限界が来ますので、何らかの形で、最低限のコストくらいは回収できる仕組みを考えることも必要になります。
自治体との連携、業務委託、各種助成金、地元業者との提携、販路開拓など様々な手法を考えることになりますが、利益追求のあまり、本質から反れる事がないように注意が必要です。
このステージまで来ていれば、かなりの活動実績と地元地域との信頼関係ができていると思いますが、まずは、自分たちのチームがお互いにモチベーションを高めあい、力を発揮できる環境を整える事も重要と思います。
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