慶應義塾大学のFront Runnerの皆様の平成26年度春合宿特別勉強会(平成26年2月5日)にて、「地方創生 一極集中と極点社会~日本社会の構造的課題分析と地域活性化~」というテーマについて講演させて頂きました。
地方創生の中でも「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の基本的な考え方として、
① 「東京一極集中」を是正する。
② 若い世代の就労・結婚・子育ての希望を実現する。
③ 地域の特性に即して地域課題を解決する。
という物があり、さらには、「しごとの創生」「ひとの創生」「まちの創生」をする為にどうすれば良いか、また、政策として「自立性」「将来性」「地域性」「直接性」「結果重視」という5原則も明確にされたことを受けて、どのように動いていくのかについてお話しさせて頂きました。
一部をご紹介すると、「東京一極集中」と簡単に言いますが、ただ、東京に人口や企業が集中しているという漠然とした感覚ではなく、もっと詳細を分析する事で、様々な課題が複合的に絡み合っている事を理解することが必要です。
日本の抱える課題と現状分析、今後の話をする上で、まずは、以下の項目を視覚化して認識しておく必要があります。
① 日本の人口推移
② 企業数の推移
③ 年齢階級別 自営業者の分布
④ 東京圏への転入超過状況
⑤ 過去10年間での就業者数の増減
⑥ 過去10年間での産業別・地域別・就業者数の増減
⑦ 三大都市圏のおける人口移動
⑧ 人口減少の要因
⑨ 出生率低下の原因
⑩ 若年層の非正規雇用の増加が与える影響
⑪ 国際社会にみる日本の女性労働者の現況
⑫ 企業の海外進出の遅れ
他にもたくさんありますが、データの裏に隠れている事実を読むというお話しをさせて頂きました。
それらを理解した後に、普段から地方や官庁とお付き合いさせて頂いている経験から、「現状の政策および推進体制の課題」というテーマで、ご説明させて頂き、最後に「日本創生のポイント」としました。
Front Runnnerの方々は、とても礼儀正しく勉強熱心で、質問の内容もまとを得たものでした。今回の出会いをきっかけに、地方創生プロジェクトなど、また、ご一緒させて頂ければ幸いです。
有難うございました。
特定非営利活動法人 元気な日本をつくる会
組織運営本部 須田憲和
http://powerful-japan.org/