山形県最上町の国道47号線に面した「川の駅」。最上町の人口が1万人程度なのに対し、なんと年間37万人もの来客数があるという事で、さっそく訪問してみました。
道路からみた建物の裏は川になっており、鮎のヤナ漁が楽しめます。
最上町は、温泉とそばの町という事で、仙台、新庄、山形ナンバーの車が多く停車しており、近隣の赤倉温泉や瀬見温泉で温泉に入り、名物のそばを楽しむというのが人気コースのようです。しかも日帰りで楽しめるというお手軽さが、近隣地区からの流入人口を増やしています。
川の駅の横にはローソンが隣接していますが、川の駅のイメージに合わせるため、全国でも珍しく、木造のローソンでした。
川の駅の二階にも川を感じられるスペースがあり、大きな古木で作られており、昔ながらの空気を感じられる空間となっていました。
1階は地元の野菜販売、そばをメインとした食堂、お土産コーナーがあり、鮎の塩焼きのいい匂いが買い物意欲を増大させています。
集客のポイントとしては、この川の駅の位置も最高のロケーションと感じました。
道路を走っていると、手前まではずっと山なのですが、道路沿いに川が出てきたと思いきや、だんだん大きくなり、しばらく川に気を取られながら走ったところで、カーブを曲がったら、目の前の川沿いに広場と川の駅の建物が・・・。
ドライバーだったら、絶対立ち寄りたくなります。
御覧のように、紅葉も素晴らしく、とても魅力的な川の駅。
他地域での道の駅の経営改善にも取り組んでいますが、地方でも、山の中でも、人を呼び込めるという良い事例であり、近隣地区に同様の建物や施設がないという状況も、逆に言えば、観光客を集中化させている要因のひとつでした。
道の駅の顧客志向は、地元の人を対象にするのか、遠隔地からの観光客を対象にするのか、近隣地区からの客を対象にするのか、それぞれ仕掛けのコンセプトがあるのですが、しっかりしたターゲッティングができずに、結局は、トイレ休憩と地元の野菜販売をする場所。となっている道の駅も多いのです。
全国各地に約1000ヶ所ある「道の駅」。
どういうコンセプトつくりになっているか、自分が経営者だったら、どうするか?という事を考えながら立ち寄ってみると、道の駅の新しい楽しみ方を見つけられるかもしれません・・・・。
川の駅 ヤナ茶屋もがみ
http://www.yanachaya.jp/yana/
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